●彼らの激流 /大村嘉正著・築地書館刊

 

舞台は四国のど真ん中にある峡谷地帯「大歩危小歩危」。

その超過疎の山里でリバーガイド(カヤックやラフティング、キャニオニングのガイド)として生きる若者たちの1年を追ったノンフィクション。

 

「自然と共に生きる」といえば、普通は農業や林業や漁業を選ぶものだが、彼らはリバーガイドという職業を選んだ。

農林水産業のように行政からの補助も支援もないし、田舎では理解されないことも多い仕事だ。

 

資金もコネもツテもない彼らが、「ど」が付く田舎でいかにして生活の基盤を築き、リバーガイドとして生きているのか?

「激流と清流に、ひどく魅入られている」というちょっと変わった道に入ってしまった彼らが、どのようにして人生を掴んでいくのか?

彼らの「無手勝流」の田舎暮らしをご覧あれ。